野村羊子Blog
 日々の思いや行動などを綴っていきたいと考えています。よろしくお願いします。

2006/12/18
政府の主催したタウンミーティング

政府の主催したタウンミーティングの6割でやらせがあったことがわかりました。
政府の調査報告書によると、174回開催されたうち、105の会場で発言依頼があり、依頼された365人のうち65人に5千円の謝礼が支払われていました。また、発言内容まで指定したのは15会場で53人です。1会場何人の発言だったのかわかりませんが、1会場3~4人はやらせ発言だったということになります。

安部首相は、首相報酬の3ヶ月分を返上することで収めようとしています。そういう問題でしょうか?
もちろん責任者として何らかの処分を考えることは大事です。しかし、まずはキチンとやらせの内容を明白にし、間違いを正すことの方が重要ではないでしょうか。司法改革について、教育改革について、タウンミーティングで出た発言は、国民の真意ではなかったことを率直に認め、1からやり直すことが必要だと思います。
それをほおかむりしたまま、教育基本法の改正などを強引に推し進めようとしているのは納得できません。

自治体での住民説明会などでは、発言者の顔がわかってしまうため、やらせは出来ないだろうとは思います。私が今まで出席した三鷹市での住民説明会では、市への批判的意見が多くだされていました。
担当者は大変でしょうが、反対の声をていねいに聞き、それを取り入れる姿勢で臨む必要があると思います。
しかし、ご意見は拝聴しました、で終わってしまい、結局市の案や説明の通りにことが進むだけ、ということもしばしばあるようです。素案を作った段階で、担当職員は知恵を絞ったはずではありますが、それによって影響される住民の思いとはかけ離れていることもあり得ます。最初から住民の声を取り入れた改正案を作る余地がないような場合、住民説明会は単なる言い訳になってしまいます。
三鷹市は、「市民との協働」を掲げる町ですから、単なる説明会ではなく、住民が判断できるような情報をきちんと提供し、ともに考えていく姿勢が何より必要なのではないでしょうか。

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