野村羊子Blog
 日々の思いや行動などを綴っていきたいと考えています。よろしくお願いします。

2009/06/05
09年6月4日 DV被害者・定額給付金

ブログを更新してよね、と言われてしまった。
はい、ごめんなさい。
「どこ行った」でいいから、と。
確かに、どこに行ったと書いていたときの方が、更新率はいい。
ということで、昨日の出来事から。、

3日から、6月議会が始まった。、3日4日の2日間は、議員による市政に関する一般質問。
私の3日初日の昼過ぎだった。
「市民が幸せに生きるまちづくりについて」と題して、母子家庭とDV被害者定額給付金、公共施設建設と都市再生ビジョン、という2つのテーマについて質問した。
三鷹市議会のHPで録画配信中↓
http://www.gikai.city.mitaka.tokyo.jp/live/delivery/custom2.html

いろいろ質問したのにきちんと答えてもらえなかった、という印象はいつものことだが、今回はそれが際だっている。
まあ、女性・DV・母子・ひとり親世帯というテーマはこれで3回目ではあるけれど。

で、これもいつも思うのだが、理事者は数字をまともに答えない。
今回、住民票を移せないDV被害者に独自財源で定額給付金を支払っている自治体があるのを知っているか。三鷹でやるとしたらいくらかかるか。と聞いたのだが、複数あると聞いている、とだけ答弁。
事前に4月20日の集計で287団体だよって、担当には教えてあげたんだけど。それに5月28日の段階で458団体になったって報道があったのを、知らない訳じゃないと思う。
鳩山総務大臣が、支給漏れしないように自治体に要請するって言ってたけど、実際に総務省が通知を出したのが5月29日。だからこれらの自治体は、どうなるかわからないけれど、ともかく支給することに決めたっていうこと。
お隣の小金井市はこのために6月議会に補正予算を出した。予算額30万円。三鷹は小金井より何万人か人口が多いだけ。その程度の金額でできることを、なぜ三鷹市はしないのだろう?
西東京市は、虐待から逃れてきた高齢者と、市外に逃げているDV被害者にも出すと100万の予算措置。これは30日の報道だけど、補正予算なんて1週間以上前に決めているから、総務省通知の前に決めていた自治体はまだ増えそう。

財政が厳しい、と市長は言う。
でも三鷹は地方交付税の不交付団体。独自財源で必要経費が賄える、と総務省が判断した裕福な自治体ということ。全国1800弱の市町村のうち不交付団体は177。つまり、三鷹市は上位10%にはいる。
基準財政需要額というこの必要経費と総務省が見積もる金額、それより歳入(市税収入などなど)が少ないから、その不足分を国税から補ってあげますよ、というのが地方交付税の考え方。不足分以上をもらえるわけではない。
三鷹市は、それを上回る収入があるのだから、交付税がないからあれもできないこれもできないというのは、ちょっと違うと思う。
結局は政治的判断ということだと思う。

DV関連で言うと、三鷹市がやっていないことがもう一つある。いやもっといろいろあるけど、数十万の予算の話でもうひとつ。
東京多摩民間シェルター連絡会では、多摩地域の民間シェルター・ステップハウスの運営費として、自治体の補助金を申請している。昨年度の実績は多摩26市中13市から257万。平均20万の補助金を、三鷹は出していない。三鷹市民もきっとお世話になっているはず。あるいはいつお世話になるかわからない。

母子家庭はみんなDV被害者なわけではない、偏見だ。と市長は言った。
そう、母子世帯の全てが貧困なわけでも、DV被害者なわけでもない。
でも、母子世帯の平均年収は200万ちょっとで、全世帯平均の半分以下。DV被害は増えている。
福祉施策というのは、もっとも弱い、困っている人、苦しんでいる人をサポートしよう、というところから始まるのではないだろうか。
そして私は、私の回りで必死で生きている何人ものシングルマザーたちの顔を思い浮かべながら、質問を書いている。

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