野村羊子Blog
 日々の思いや行動などを綴っていきたいと考えています。よろしくお願いします。

2009/01/07
2009年の年のはじめに

2009年の年が明けました。

世界では、パレスチナをはじめ各地で戦火が拡大しています。
金融バブルがはじけて、その影響が多大な被害をうんでいます。
地球温暖化の危機も、加速気味です。
単純におめでとうとは言えない年明け、時代の大きな曲がり角をまた1つ回り込んだ、そんな気がしています。

だからこそ、希望があるのかもしれません。
根本的な変化を起こし、持続可能な社会をつくっていくための一歩を私たちは踏み出さなければならないと感じています。
拡大再生産の成長ではなく持続していくこと。それには、発想の転換、新しい経済モデル、社会モデルが必要ではないでしょうか。

『「お金」崩壊』(集英社新書)の著者青木秀和さんの論考を読ませていただきました。今の「お金」は金ではなく負債(借金)によって裏打ちされているものでしかないそうです。金融業界の中で借金を繰り返すことで金融がふくらんでいった実態がよくわかりました。負債をコントロールできる範囲に戻すには、負債を相殺するコストを、持てる人が支払うしかないはずなのに、持たざる人が被害を受けているのが実態です。
解決方法として、地球環境にある資源(有限)との循環サイクルに戻していくこと。有限の譲渡可能な「エネルギー使用権」を個人に分配することを提案されていました。有限のエネルギー権を均等にではなく、貧しい人により多く分配することで、富の再配分がされるし、経済も実態を持つ.というような理論だったと思います。とても面白いアイデアでした。
非現実的かもしれませんが、CO2排出量が市場で譲渡される時代です。これくらい抜本的でしかも地球環境のことも取り入れたモデルの構築が、今求められているのだと思います。

新たな可能性を常に探りつつ、今、目の前にある課題に丁寧に向き合っていく。今年はそんな年にしていきたいと考えています。
忙しさの中で取り紛れ、ブログも充分更新できない状態ですが、必要とされることのありがたさをかみしめつつ、できることとできないことを見極めて、しっかり動いていきたいと思います。
昨年からの引き続きの課題を含めて、人が人として人らしく生きていくことができるよう、様々な問題に取り組んでいきます。
いっしょに生きていきましょう。

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