野村羊子Blog
 日々の思いや行動などを綴っていきたいと考えています。よろしくお願いします。

2007/03/28
「変えなきゃ!議会」

議会改革キャンペーン「変えなきゃ!議会2007」に賛同しました。
自治体議会改革フォーラムが呼びかけているものです。
http://www.gikai-kaikaku.net/

以下引用
**********
わたしたちは、そうした各地の実践や研究報告などから、多くの自治体議員の間で合意・共有することのできる議会改革項目を、「わたしたちがめざす議会改革目標10」として提案し、今春の統一自治体選挙において、その第一ステップ、まずはじめに実現すべき3項目として、①議員同士が責任を持って自由に討議する議会、②市民も参加できる開かれた議会、③積極的に情報を公開し透明性のある議会―を掲げた全国的な議会改革キャンペーン「変えなきゃ!議会2007」を呼びかけたいと思います。
**********

政務調査費の問題でも少し触れましたが、政務調査費が多いことが問題なのではないのです。何に使うかが問題なのです。
議員は何をする人なのか、市民にはわかりにくく見えにくいことが問題なのです。

今、地方議員の仕事は、議論することではなく、質問すること、になっています。議案の提出はほとんどが首長がします。議員はそれに対する質問、という形でしか発言することが出来ません。しかも、いくつもの質問を一度にする一括質問。加えて、内容を事前に通告することになっています。
国会では、一問一答が実現していますから、議員と大臣との間で丁々発止のやりとりが生じる可能性があります。しかし市議会のレベルでは、一括質問と一括答弁です。しかも事前通告に基づいての答弁ですから、ほとんど儀式みたいなものです。議場、特に本会議での丁々発止の議論、生きた言葉のやりとりはありません。傍聴していても、何が話されているのかわかりにくいことが多いのです。
さらに、議員同士が自由に討論し、議論しあうことはありません。賛成討論、反対討論という言葉はありますが、これもそれぞれが意見の述べあうだけで、双方のやりとりはないのです。相手の話を聞いて、自分の意見を述べる。互いに話し合うことで新しい方向性、よりよいものを見いだす、あるいは折り合わせていく、そのような作業は議場では行われないのです。自分とは立場の異なる発言に対して、反論する場が与えられていない。だからああいうヤジなども飛ぶのだなと、妙に納得してしまいました。自由な討論が出来る場であれば、ヤジではなく、ルールに則っての発言を求められるわけですから、議場の雰囲気もずいぶん変わるのではないでしょうか。

もう一つの問題は、市民の見えないところで意見のすりあわせが行われていく、ということです。本会議場では出来ないのだから、行政から議員へ事前に説明があったり、会派同士で協議や多数派工作が行われたりしてしまうのではないでしょうか。
三鷹市では本会議、各委員会のほかに全員協議会という場がありますが、この会議録は公開されていません。情報公開請求をしたら出てくるとは思いますが、ネット上で公開されているのは各委員会までです。これは、市民の知らないところで物事が決まっていくということではないでしょうか。
開かれた場で、行政との間でも、議員同士の間でも自由に討論できることが、よりよい方向性を見いだし得る議会になるのではないでしょうか。
まずは一問一答式、事前通告なし。議案についての資料は一般公開する。それくらいならすぐに始められるのではないでしょうか。

市民参加については、三鷹市はまあまあのレベルを保ってはいると思います。請願の場合、代表者による趣旨説明が保障されています。又、参考人を呼んで意見を聞くことも実施されています。
このキャンペーンでは、さらに、傍聴者などの市民の発言をも可能にしようという目標を掲げています。限られた時間の中で、どの程度現実的なのか、検討する必要はありますが、基本的な姿勢として市民が参加しやすい開かれた議会が望ましいのは確かです。

また、議員個人の議案に対しての賛否も公表されています。自分の選んだ議員が、どのような態度をとり、議案の成立・不成立に関わったのかを、市民がチェックできることは大事です。会派ではなく、議員個人に投票したのですから。
しかし、政務調査費については、公開されてはいません。情報公開請求をすれば出てくるとは思いますが、それでは手間暇がかかります。そうではなくて普通に公開する必要があるのではないでしょうか。

それなりに頑張ってはいる三鷹市議会ですが、まだまだ改革の余地ありです。まずは、キャンペーンによる議会改革、そして議員特権の全廃もめざしていきたいと思っています。

この記事のトラックバックURL:
http://www.nomura-yoko.net/nomura-yoko.net/mt/mt-tb.cgi/54