野村羊子Blog
 日々の思いや行動などを綴っていきたいと考えています。よろしくお願いします。

2007/03/20
サービスとクオリティ

街頭宣伝のスピーチ第2回目は、サービスとクオリティについて。今、実際に街頭で話している内容です。

こんにちは、野村羊子といっしょにつくる三鷹の会です。

今、三鷹市は本来行政が担うべき様々な仕事を、民間に任せています。行財政改革、経費削減といいますが、本当にそれでいいのでしょうか。
行政サービス、市民サービスは向上しているでしょうか。
経営効果は本当に上がっているのでしょうか。
行政の責任、保たれていますか。
働く人の環境、守られているのでしょうか。
きちっと検証していく必要があります。単に安上がりなだけの民間任せの市政でいいのでしょうか。数字だけが語られていますが、サービスは数字だけで表せるものではありません。
本来行政が担うべき仕事、利潤目的ではない福祉や保育・教育などの事業は、公が責任を持って支え、その質を維持してほしい。
サービスというのは、それを提供する人によって支えられています。不安定な働き方では、その仕事の質、サービスの質を維持するのは難しくなります。
私自身、7年間福祉施設に勤務しました。学ぶことの多い、やりがいのある仕事でしたが、24時間勤務ともいえそうなハードワークでした。サービス残業が多く、ストレスなどで追い詰められてしまい、結局は目の前の子どもたちにしわ寄せしてしまうという経験をしました。
働く人の労働環境が安定していなければ、仕事の質を維持するのは困難です。1ヶ月の給料で、自分の生活を支えきれないようでは、どうして仕事の質、サービスの質を維持し続けることができるでしょうか。来年の雇用、継続するかどうかわからないまま不安定な状態で、どうしてサービスの質を向上させることができるでしょうか。保育や介護、教育といった人の命を支える仕事には、安定した労働環境が必要です。公がきちっと支え、労働環境を維持してほしい。

この4月から、三鷹市内の4つの学校、東台小学校・南浦小学校・第1中学・第5中学で、調理業務が民間委託されます。子どもたちの食の安全、守られるのでしょうか。自校方式で、栄養士は市の職員だから大丈夫だといいますが、本当にそうでしょうか。市の職員である栄養士は、民間の調理員に直接指示を出すことは出来ません。調理という業務を丸ごと委託するのですから、学校の責任者である校長に伝え、校長が会社の責任者に伝え、会社の責任者が調理員に指示をする。そういう流れになると思います。本当にそれで、何かあったときに対応できるのでしょうか?子どもたちの食の安全、責任を持って守ってほしい。

行政サービスを担うすべての民間企業や団体について、行政と同程度の情報公開をしてほしい。どのような労働条件で、どのような仕事をしているのか、何をいくらで請け負っているのか。実際になしえた仕事、その成果。あるいは経費の内容等々、情報公開し、市民が検証できるようにしてほしい。

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